大雨の降る中UPLINKへ。
人いるかな、といらぬ心配をしながら会場に着くと会場はほぼ満員。知ってる顔もちらほら。

パフォーマンスは約30分。
知人たちはやや不満そうではあった。
たしかに、会場の装置や共演のTurbotribeのことを考えると、もう少し何かあるかと期待させるものがあったことは確か。どこか導入のような感じのまま終わってしまった、という感じも否めない。

作品は、映像の投影されるテーブル状の舞台装置に、モノローグと緩やかな動き、そして、その動きによる筋電位変化を音響化して、アクリル板に装着された振動スピーカーで再生する、非常に静謐なものだった。

しかし僕にとって、このパフォーマンスは冒頭のモノローグだけで言い尽くされていたのかもしれない。


待ち合わせ場所を間違えて2時間も待たせてしまった友人。その友人との再会は、友人の体調がすぐれず、結局果たせずに終わってしまったけれど、それでよかったのかもしれない。
自分も最近入院をして・・・。


(大意)


以前、「D.D.D.」の公演のチラシにコメントを書いたけど、公演は中止になってしまった。川口さんもまだ完全には復調していない。しかし、完全であることだけが何かを訴えるものではないし(もちろん不完全でかつなにも訴えるものがないものもあるだろうけど)、ダンスやパフォーマンスにも、たとえば小品、修作のようなものを提示する、ということだってありえるだろう。

それよりも、そうした状況のなか、あえて(たぶん)、この公演を行なった、ということの方が僕にはうれしかったのかもしれない。

なぜなら、会いたかった人と結局会えない、ということほど残念なことはないから。それが不本意な理由によるものならなおのこと。