• コンピューター音楽の夕べ vol.1

現代HEIGHTS


出演:宇波拓(コンピューター)

プログラム:
tokyo sextet-electronic version (Radu Malfatti)
measured twig(角田俊也)
a signature of the room (Jean-Luc Guionnet)


宇波拓がラドゥ・マルファッティ、角田俊也、ジャン=リュック・ギオネの作曲作品をコンピュータでリアライズする演奏会。
ついドリンクオーダーでビールをたのんでしまったのだけどコーヒ−にしておくべきだった。
こういった種の音楽は、それがどのように制作されたのかあらかじめ、あるいは事後に知らされることによってより深い理解をともなった体験となる、と思う。もちろんマルファッティの作品などは、ある音の次の音が発されるのがいつなのか予測不可能であることに体験としての重要さをみとめられるものだとは思うが、作品を理解する手がかりのようなものはほしい。
角田の作品は、作曲における作為性をひろった小枝の節という「外部」によって規定したもの。90年代初頭くらいに絵画制作においてこのような「外部」を取り込む作風が目立ったことがあるが、なんとなくそれを思い出した。
ギオネの作品はある意味で一番「音楽的」に聴こえるものだった。が、どのように制作されたのかは宇波くんに何となく説明されたがよくわかっていない。

終了後は近所の趣ある居酒屋で打ち上げ。宇波くん、角田さん、杉本拓さん、ギオネ、マッティンその他大勢。なぜかロック談義に花が咲き・・・。