前日、「新國誠一&ASA」を見に行けなかったので、こちらに。
というわけではないけれど、客席には佐々木敦さん、生西康典さん、有馬寿純さん、さかいれいしうさん、などなど知り合い多数。
オープニングアクト足立智美。ヒュー・デイヴィスのような自作装置とトモミンによる演奏と赤外線シャツによるパフォーマンス。赤外線シャツのヴォイス・パフォーマンスはトレヴァー・ウィシャートへの導入部とも思えるが、こうやって新旧のヴォイス・パフォーマーを続けて観ると、その連続性やアプローチの違いなどが表われて興味深い。続くトレヴァー・ウィシャートのヴォイス・パフォーマンスは、マイク一本、生声のパフォーマンスで、足立のテクノロジーを介在させたパフォーマンスとの対比を描き、圧倒的な存在感。これはもう「芸」の域にある。両者のパフォーマンスは僕にはとても面白いというより、可笑しいもので「なんでみんな笑わないんだろう」と思って見ていた。(自分も笑って見ていたわけじゃないけど。)ちょっと唾は苦手だ・・・。
そして「something completely different」みたいな、モンティ・パイソンのようなことを言って後半へ。これが往年のテープ音楽のように、演奏家の後頭部を見ながらCD鑑賞、みたいな感じでちょっといただけない。ついつい眠りに誘われてしまった。
 
最近ぼちぼちまとめていた自分の原稿を並べて製本したものを佐々木先生に渡す。まだ目次もできていなし、並びや構成も暫定的なベータ版だが、自分の書いたものが本になり、商品価値を認められるとも思えないので、自分で作ってしまった。というか、ただの手製本だけど。
佐々木さん、生西くんと帰る。