今日はスティーヴ・ライヒ・・・ではなく、フリクションを渋谷クアトロに見に行く。
フリクションを見るのは十数年ぶり、といってももちろん十数年前のフリクションは今日見たフリクションとは違う。「DUMB NUMB CD」のころだと思うが、もしかしたらその後にも一回くらい見たかもしれない。
DUMB NUMB CD
 
現在のフリクションは、レック(B、Vo)と中村達也(Dr)の二人。ほんとうに二人だけでサポートメンバーなどはまったくいない、にもかかわらず、やたら分厚くて重い音に驚く。ベースはいろいろエフェクトがかけられていて、ベース一本でギター・ソロのパートもベースで弾いてた。フレーズのサンプル・ループなんかも使ってた。
畳み掛けるようなリフは変拍子だったりするのだけど、高度な演奏技能のアンサンブルはまったく乱れることがない。一曲目の「pistol」から、アンコールでは「No Thrill」なんかもやったりして、ファースト・アルバムからもかなり選曲されてた。
 
こういうロックのコンサートに行くのさえ何年ぶりだろうか、というくらいなのだが、レックがなにかのエンディングで「ロックン・ロールがたりない」(だったと思う)と歌っていたけど、たしかに、自分の中のロックがだんだんと不足していってるのかもしれない。
ライヒじゃなくフリクションを見てよかったと思う。