先日告知しました、HEADZ主催によるレクチャー・スクールBRAINZですが、わたしが担当する講座は
 
「キュレーションの現場/批評と実践」
 
というタイトルで行ないます。
 
これまでサウンド・アートだとか、ヴィデオ・アートだとか、ロックや80年代論だとかで話をすることは多々あったのですが、今回はかなり実際の仕事に関係のある、展覧会がどうやってできていくか、について話すことになりそうです。
タイトルはこんなですが、「学芸員の仕事とは」みたいな実務的なことを話すことは(少しは話すと思いますけど)、あまりないと思います。佐々木敦さんが「ブレインズは「カルチャー・スクール」や「専門学校」とは違います。」と言っているように、こういうものを単純に有用性に直結して考えてしまうことは、大きな落とし穴のような気がしています。
  
「ある企画は、何らかの先立つ、あるいは同時代の企画や動向に対するリアクションとしてある、という性質を持つことがあります。それをとりあえずの前提として、展覧会やイヴェントの企画などの構想、立案から実現にいたるまでを、実施した企画を例に、その実際などをお話しします。」
 
↑↑↑ 講座の説明はこんな感じです。
 
お申し込みはこちら
http://brainz-jp.com/
 
 
ひさびさに気合いを入れて書き直したプロフィール。
 
畠中実(はたなかみのる)
1968年生まれ。
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸員。音楽ライター、ときどき批評家。1996年の開館準備よりICCに携わり、ヴィデオ・アート、サウンド・アートを主な研究領域とする。
主な企画には「ビル・ヴィオラ ヴィデオ・ワークス」(1997年)、「サウンド・アート―音というメディア」(2000年)、「ダムタイプ:ヴォヤージュ」(2002年)、「サウンディング・スペース」(2003年)、「ローリー・アンダーソン 時間の記録」(2005年)などがある。その他、コンサートなど音楽系イヴェントの企画も多数行なう。2004年「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」(森美術館)にキュレーターのひとりとして参加。2006年ソナー・フェスティヴァル(バルセロナ)にて日本人アーティストのショーケースをキュレーション。
主な書籍には『200CD ザ・ロックギタリスト』(共著・学習研究社)など。また、国内外の展覧会カタログ、イントキシケイト、美術手帖ARTiTスタジオボイスユリイカなどに寄稿。多摩美術大学、武蔵野美術大学で非常勤講師も務める。