気がつけばもう大晦日、今年最後の日になってしまった。いろんなところで(いろんな人の日記で)今年の総括のようなものがやられているけど、自分自身は特に人に晒して面白いような総括はないので、自分の胸にしまっとこう。と、言いながらやっぱりちょっとはやっとくか。
昨年くらいから自分の仕事が、自分の中でも、あるいは人からの受け止められ方も変わってきているような、ちょっとした実感のようなものはあります。が、まだまだちゃんとした形では実を結んでいないですね。ま、なにがどうなったら実を結んだことになるのか、ということはありますが。
いままで以上に人前に出ることが多くなった、という訳でもないですが、今年は機会をいただいて自分としては新しい経験もできましたし、自分でもいままでより人前に出てよく喋ったような気もします。が、あまり人前に出たり話すことは正直、得意ではありませんし、必要以上に自分を前に押し出したりするようなことは今後も慎もうと思っています。もちろん依頼があれば話は別ですが。
今年を一区切りにしていままで自分の書いたものをまとめたのは、そんな変化の実感に伴うものだったのか、あるいは、ちょっと話があってその気になってまとめてみたまでなのか、どっちでもあるかと思いますが、でもまとめておいてよかった。その直後に仕事で使用していたPowerBook G4が突然逝き、データがほとんど消滅したので。
これもまた、なにかの予兆かとも思いますが、いままでのデータがすっぱり消えるというのも新しい出発として、なかなか清々しいものです。(メールアドレスも消滅したので、最近疎遠になっていると思った人はメールをくれたりすると助かります。これを読んでればの話だけど。)というわけで、8年分の原稿データはちゃんと避難できて、来年は編集作業でもぼちぼちして、自分のための本をつくります。ただ自分がいままで何を書いたかを簡単に参照できるようにするためのものです。
期待は絶望の母、だったか誰かがそんなことを言ってましたが、肝に銘じて。
 
で、今年はというと、いままでになく忙しかったような気がします。展覧会は毎年やってはいますが、今年はひさびさテーマ展ということもあり、なかなか大変だった。カタログも2月初旬には刊行されます。大学も昨年同様。多摩美に関しては今年休講がなかった!武蔵美は展覧会の影響で、少し休みがちだった。9月にはソウルに行って講演をした。ソウルは初めてだったのだけど、非常に面白かった。BRAINZは自分としても初めての経験で、とても新鮮な感じでやれています。後一回を残すのみですが、佐々木さんとHEADZのみなさんと、撮影、記録をしてくれているスタッフ、編集の大久保さんに感謝です。もちろん受講者の方々にも、最大の感謝を。あとは、ビル・ヴィオラや藤本由紀夫さん、松井茂さんのカタログに寄稿できたこともうれしかった。
 
来年のことはまた年が明けてから。